遺伝資源へのアクセス承認(PIC)手続きと、相互に合意する条件での契約(MAT)について手順、かかる期間、承認可否の割合の実績等の情報、MATはPIC申請時に必ず揃えなければならないがMATは所定の様式があるがMATは第三者に閲覧される可能性があるか?
PIC申請/承認手続きは各国違いがあるが、一般的には指定フォームに必要事項を記入し、権威ある当局に申請料を払って申請する。申請書は審査委員会で審議され、許可されれば権威ある当局から発給される。審査期間は6か月程度が多いが、実質1年程度かかることが多いといわれている。PIC可否の実績は公表されていない場合が多いので不明だが、2-3割と思われる。MATは当事者間の契約で、形式等はないが通常研究計画により素材移転契約や共同研究契約が多い。PIC申請時にサインしたMATを要求する場合が多いが、インドはPIC承認後MAT契約をすることになっている。MATは私的契約なので原則公開されることはないと考える。しかし、名古屋議定書第17条第4項の規定により、PICについては秘密部分を除き公開され、世界のだれでも閲覧することができる。