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COP12/MOP1 報告

COP12/MOP1 報告

COP12において、35の決定が成されたが、多くの学術関係者にとって関係がある項目として合成生物学の議論がされ、途上国が合成生物学により生産されるプロダクトによる自国の経済的打撃を懸念し、国際的枠組みの必要性を主張した、決定においては、国際的な協力の重要性を示す文言が記載され、今後、専門家委員会が結成され、議論が行われることとなった、今後動向を注視していきたい。

COP-MOP1では、すでに3回の政府間会合で多くの議論がなされていたために円滑な進行であった。また、日本を含む非締約国の意見は締約国の支持が必要であった。議論は発効後の具体的な検討体制に関するものが多数であった。議定書の遵守促進の手続きや、能力開発強化支援および議定書実施のための資源動員などが話し合われ、今後の検討方法が決定された。さらに、契約モデル条項、行動規範、ベストプラクティスなどは4年後に審査が行われることになり、審査項目に地域社会でのプロトコールも対象となることとなった。しかし多数国間の資金援助の仕組みは、検討先送りの状況である。
また、ABSクリアリングハウス(情報交換センター)が議定書発効に伴い正式運用を開始した(https://absch.cbd.int)。このサイトからは、各国の法律・規制、窓口などが一覧でき、今後本サイトにて国際遵守証明書の情報も管理・公開される。

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